1-13.栄養評価
1-13.栄養評価
ファイル管理から栄養評価を行う場合、献立編集画面と違い複数の献立ファイルを集計して栄養評価を行うことができます。例えば3日分、1週間、1か月など複数の献立ファイルを選択して栄養評価を実行できます。栄養評価はPDF形式で出力されますので、ご利用中のパソコン・タブレット等にて、ファイル保存または印刷を行うことができます。
任意の項目を選択して出力することができ、食事区分ごとのエネルギー摂取量、穀類エネルギー比率、アルコール飲料の摂取量、エネルギー産生栄養素バランス(PFCレーダーチャート・横棒グラフ)、食塩相当量の摂取量、n-3系多価不飽和脂肪酸とn-6系多価不飽和脂肪酸の摂取量、野菜の摂取量、四群分類、18食品群を評価することができます。また、栄養評価に対するコメントを入力し、反映することもできます。
献立ファイルに「日本人の食事摂取基準(2025年版)」に基づく基準値または個人の基準値を設定すると、献立ファイルに入力されている各食事区分の各栄養素の総合計に基づき栄養評価が実行されます。
1.栄養評価を行いたい献立ファイルを選択し、メニューアイコンの「栄養評価」をクリックします。複数の献立ファイルを選択した場合、同じ基準値または個人であれば、献立ファイルを集計して、栄養素の平均値を基に、栄養評価を実行することができます。

2.栄養評価方法の「八訂」または「七訂」のどちらかを選択し、評価項目にて、任意の項目を選択すると、右側にグラフが出力されます。「食事摂取基準に関する栄養評価」は常に表示されます。


3.各評価項目の詳細は下記の通りです。
《栄養評価項目の解説》
・ヘッダー
【基準値】を設定した場合

【個人】を設定した場合
・設定されている詳細情報が表示されます。

・食事区分毎エネルギー摂取量
総エネルギー摂取量における食事区分毎のエネルギー摂取量の割合を示したものです。

・穀類エネルギー比率
総摂取エネルギーにおける穀類のエネルギー割合を示したものです。日本食品標準成分表における1群:穀類のエネルギーのみが反映されます。※適正比率の目安…穀物エネルギー比率:50%

・アルコール飲料の摂取量
総エネルギー摂取量におけるアルコール飲料の摂取量の割合を示したものです。

・エネルギー産生栄養素バランス【PFCレーダーチャート】

・エネルギー産生栄養素バランス【横棒グラフ】

エネルギーを産生する栄養素であるたんぱく質、脂質、炭水化物が総エネルギー摂取量に占める割合を示したものです。アルコールは、炭水化物に含めて示しています。PFC比については、個人管理機能にて目標量を設定することができます。
| たんぱく質(%) | (たんぱく質(g)×4)÷総摂取エネルギー×100 |
| 脂 質(%) | (脂質(g)×9)÷総摂取エネルギー×100 |
| 炭 水 化 物 (%) | 100(%)-(たんぱく質エネルギー比率(%)+脂質エネルギー比率(%)+アルコールエネルギー比率(%)) |
| アルコール(%) | (アルコール(g)×7)÷総摂取エネルギー×100 |
※4つの割合(%)の合計が100%にならないことがありますが、計算上の端数処理によるものです。
評価方法(八訂/七訂)の違いによる、エネルギー産生栄養素バランス算出のための計算式
[八訂のエネルギー値を用いる場合]
たんぱく質エネルギー比率(%)
=「アミノ酸組成によるたんぱく質(g)」×4(kcal)÷総摂取エネルギー量(kcal)×100
脂質エネルギー比率(%)
=「脂肪酸のトリアシルグリセロール当量(g)」×9(kcal)÷総摂取エネルギー量(kcal)×100
炭水化物エネルギー比率(%)
=100(%)-(たんぱく質エネルギー比率(%)+脂質エネルギー量(%))
[七訂のエネルギー値を用いる場合]
たんぱく質エネルギー比率(%)
=「たんぱく質(g)」×4(kcal)÷総摂取エネルギー量(kcal)×100
脂質エネルギー比率(%)
=「脂質(g)」×9(kcal)÷総摂取エネルギー量(kcal)×100
炭水化物エネルギー比率(%)
=100(%)-(たんぱく質エネルギー比率(%)+脂質エネルギー量(%))
・食塩相当量の摂取量
個人管理機能にて、目標量を設定することができます。

・n-3系多価不飽和脂肪酸とn-6系多価不飽和脂肪酸
摂取量やその割合を示したものです。

・野菜の摂取量
個人管理機能にて、目安量を設定することができます。

・四群分類(点)
四群の摂取点数を集計し、評価します。

点数の集計方法は下記の通りです。

※各群において、糖質や脂質が多い食品(菓子パン、でん粉製品、肉の脂質、アイスクリームなど)。四群点数法の独自の設定による。
・18食品群
18食品群の摂取量を集計し、評価します。個人管理機能にて、目標量を設定することができます。

【参考】
日本食品標準成分表における食品分類

・食事摂取基準に関する栄養評価
献立ファイル新規作成画面で、「日本人の食事摂取基準(2025年版)」に基づく基準値又は個人で設定した基準値に基づいた結果が出力されます。*女性の場合は「月経なし」を基準としています。「妊婦」や「月経あり」の場合は、個人管理で評価してください。
[表示項目の補足](基準値)
基準値管理の基準値を設定した場合の栄養評価では、摂取量と基準値に対する摂取率が出力されます。
エネルギー(kcal)…「日本人の食事摂取基準 (2025年版)」の参考表の「推定エネルギー必要量」の±150kcalに設定しています。
たんぱく質(g)…「たんぱく質(七訂の方法)」
脂質(g)…「脂質(七訂の方法)」
※炭水化物(g)は、評価方法で「八訂」を選択した 場合、「摂取量計算のための利用可能炭水化物」+ 「食物繊維総量」+「糖アルコール」の合計値となります。評価方法で「七訂」を選択した場合、「炭水化物(七訂の方法)」の値が表示されます。
※(七訂の方法)とは、成分表2015年版[七訂]の数値という意味ではなく、「七訂でのエネルギー計算に使用されている項目」です(スペースに限りがある関係上、「七訂の方法」 という短縮した表現を用いています)。七訂までと同様の方法による2020年版[八訂]の成分値ですので、七訂の数値と誤解されないようご注意ください。


[表示項目の補足](個人)
個人管理の基準値を設定した場合の栄養評価では、以下の項目が出力されます。
| 栄養素 | 栄養評価を行う栄養素 |
| 摂取量 | 栄養評価を行う栄養素の重量 |
| 基準値 | 食事摂取基準値又は個人に設定されている基準値 |
| 判 定 | 推定平均必要量(EAR)未満の場合:青い範囲の× 推定平均必要量から推奨量(RDA)の間の場合:青い範囲の▲ 目安量(AI)未満の場合:青い範囲の△ 耐容上限量(UI)以上の場合:赤い範囲の× 目標量(DG)未満の場合:青い範囲の△ 以上の場合:赤い範囲の△ |
| 推定平均必要量 | 「日本人の食事摂取基準(2025年版)」における推定平均必要量 |
| 推奨量 | 「日本人の食事摂取基準(2025年版)」における推奨量 |
| 目安量 | 「日本人の食事摂取基準(2025年版)」における目安量 |
| 耐容上限量 | 「日本人の食事摂取基準(2025年版)」における耐容上限量 |
| 目標量 | 「日本人の食事摂取基準(2025年版)」における目標量 |
エネルギーは「目標体重」もしくは「体重」・「身体活動レベル(活動係数)」に基づいて算出されます。
評価方法「八訂」を選択した場合、下記の項目が表示されます。
エネルギー(kcal)…「エネルギーkcal」
たんぱく質(g) …「アミノ酸組成によるたんぱく質」
脂質(g)…「脂肪酸のトリアシルグリセロール当量」
炭水化物(g)…「摂取量計算のための利用可能炭水化物」+「食物繊維総量」+「糖アルコール」の合計値
評価方法「七訂」を選択した場合、下記の項目が表示されます。
エネルギー(kcal)…「エネルギー(七訂の方法)」
たんぱく質(g) …「たんぱく質(七訂の方法)」
脂質(g)…「脂質(七訂の方法)」
炭水化物(g)…炭水化物(七訂の方法)」
ビタミンA…レチノール活性当量
ビタミンE…α-トコフェロール
※(七訂の方法)とは、成分表2015年版[七訂]の数値という意味ではなく、「七訂でのエネルギー計算に使用されている項目」です(スペースに限りがある関係上、「七訂の方法」という短縮した表現を用いています)。七訂までと同様の方法による2020年版[八訂]の成分値ですので、七訂の数値と誤解されないようご注意ください。



・コメント(基準値栄養評価・個人栄養評価共通)
コメント入力欄にコメントを入力することでコメント枠に反映することができます。コメントは、評価結果を確認してから入力します。コメント枠内に収まるように、横27文字×縦10行以内で入力してください。

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4.印刷やPDFファイルとして出力したい場合には、メニューアイコンの「印刷・出力」をクリックします。個人・評価項目を全選択した場合のイメージは、以下の通りです。





